
沖縄や北海道などでレンタカーを借りたとき、ナンバープレートが「わ」ではなく「れ」になっているのを見かけたことはありませんか?
実はこれレンタカーならではのちょっと面白いルールなんです。今回はその秘密をわかりやすくご紹介します!
「わ」ナンバーは「貸し出し専用」の証

まず、大前提としてレンタカーには特別なひらがなが割り当てられています。それが皆さんおなじみの「わ」です。
これは法律で「貸渡用車両」として明確に区別するためで、「わ」ナンバーを見ただけでその車がレンタル中の車だと一目でわかります。旅行先で「わ」ナンバーを見かけたら、「あ、あの車も旅行で来てるんだな」と、ちょっとした共通の目印になりますよね!
そもそも なぜ「わ」が選ばれたのか?

この「わ」が選ばれた明確な記録はありませんが、代表的な説がいくつかあります。どれも、当時の「余り物」や「ユニークな偶然」が選ばれたというちょっと面白い背景があるんですよ!
その1「ひらがなは早い者勝ち説」
ナンバープレートには、「お」「し」「へ」「ん」など、不吉な連想や発音のしづらさから使われないひらがながあります。また、「あ行」「か行」の多くは、すでにタクシーやトラックなどの事業用車に割り当て済みでした。その結果、レンタカーに割り当てるために余っていたのが「わ」だったという説です。
その2「伝達ミス説」
これは、本来は「れ」をレンタカー用として割り当てる予定だったのに、通達の段階で担当者が手書きの文字を「わ」と読み間違えてしまい、それがそのままルールとして定着したという少しユーモラスな説もあります!
なぜ生まれる?「れ」ナンバーが存在する地域
全国のレンタカーは基本的に「わ」ですが、例外的に「れ」ナンバーが交付されている地域があります。それが、記事の冒頭でも触れた沖縄と北海道です。
「わ」が尽きた!観光客の多さが生んだ問題
沖縄と北海道は、国内外からの観光客が年間を通して非常に多く、レンタカーの需要が爆発的に高まりました。
ナンバープレートは「ひらがな+数字」の組み合わせで発行されますが、使えるひらがなにも、割り当てられる数字の組み合わせにも上限があります。
その結果、あまりにもレンタカーが増えすぎた沖縄や北海道では、割り当てられていた「わ」ナンバーの組み合わせがついに枯渇してしまいました。そこで、ひらがなを割り当てる際の制限をクリアし、かつまだ使われていなかったひらがなとして、「れ」がレンタカー用のナンバーとして追加で割り当てられることになったのです。
観光客の多さが、ナンバープレートのルールまで変えてしまったという、地域特性と仕組みの限界が生んだ面白い現象と言えます。
今後は都市部でも増えるかも?
最近は、カーシェアリングの普及もあり、都市部でも「わ」ナンバーの車が急速に増えています。今後、人気の観光地や大都市圏では、沖縄・北海道のように「わ」が尽きて「れ」ナンバーを見かける機会が増えるかもしれません。
まとめ:ナンバープレートは「地域の物語」を語る
いかがでしたか? 普段何気なく見ているレンタカーのナンバープレートには、意外なルールと面白い裏話が隠されていました。
次に旅行でレンタカーに乗るときは、ぜひ「わ」か「れ」か、ナンバープレートをチェックしてみてください。そのひらがな一文字には、その地域の観光の活況や、日本の交通ルールの歴史がひそやかに刻まれているのです。
ナンバープレートは、その地域の「交通事情の歴史」を語る小さな証人。知っていると、旅が少しだけ面白くなりますよ!